
今から12年前、春でもない冬でもないちょうど今頃の季節に
とんでもないお客さんが釧路のランドマーク フィッシャーマンズワーフ、
そして幣舞橋周辺に迷い込んできました。
野生のラッコです。
野生ですから、さぞかし警戒心も強く、いくら田舎とは言えこんな人通りの
多い所じゃ居心地が悪いので、すぐにいなくなるだろうと誰もが思ってました
・・・が!

どれだけ釧路が気にいったのか・・居座り続けてすぐに人気ものになりました。
くしろの「く」をとってくーちゃんと名前も即決!
全国ニュースにも登場!くーちゃんは一躍全国区になります。
お天気ニュースで
「今の釧路のお天気は・・・えっ?」
お天気カメラにくーちゃん映ってました・・なんてこともありました。

くーちゃんはコンクリートの割れ目に手をかけてよじ登ってきた。
ラッコは時々毛を乾かさなきゃならないらしく日向ぼっこをきめます。
ついでについウトウトとお昼寝も。(人がいたってへっちゃらです)
こりゃ珍しいと釧路市民も物珍しさにに見物です。
この年のゴールデンウィークは全国各地からも見物客であふれて
北大通かいわいもしばらく見たことがないくらいの人通りでした。

ラッコは海底の貝などを採って食べる、大食漢としても有名で
こんなところじゃすぐエサがなくなっちゃうよ・・と心配もしたが
エサには不自由してないらしく、逆にだんだんメタボ体形に・・。
休みの日になにもしないでゴロンとしている誰かさんのようにも見える。

お腹がすいたらひと潜り、捕まえたのは・・・
ツブ貝か?それ居酒屋で刺身たのむとけっこういい値段なんだけどなあ。
観察してたらホタテとかウニやカニ・・なんとまあ贅沢なお食事です。

人が近づいても・・警戒心ってないのかよ!
手を伸ばすと触れるくらい人馴れしてきた。
フワフワの毛皮 この毛皮目当てに乱獲の時代もあったとか。

後にも先にもフィッシャーマンズワーフの岸壁にバズーカ砲のような
望遠レンズが並ぶのはこれが初めての出来事。
ラッコ追っかけ隊はくーちゃんが釧路を離れたあとも続くのでした。

くしろを離れたくーちゃんは太平洋沿岸を東へと進み厚岸・霧多布・花咲から
納沙布岬をまわり尾岱沼まで達します。
その間に彼女をみつけてラブラブのところを見せびらかしたり
なかなかのプレイボーイぶりを発揮します。

あれからかれこれ12年
かつて立ち寄った霧多布で昨年あたりからラッコの目撃情報が
多数あります。
自然豊かでエサも豊富であれば、ここで繁殖も可能でしょう。
ラッコの寿命は15年から20年だって
もしかして・・くーちゃん?

釧路もこのところ、あんまりいいニュースがないので
景気をつけるためにも
一族でちょっと里帰りしてみないかい。
釧路市民あげての大歓迎間違いなし、
くーちゃんパンにくーちゃん煎餅
くーちゃん最中にくーちゃん焼きもいっぱい作って
住民票もバンバン発行するからねー。
<moyan>
ラッコたちの楽園 霧多布も
このたび国定公園になります。
なにがどう昇格するか、よくわかりませんが
出張所が営業所に格上げみたいなものでしょうか?
こんどは支店めざしてがんばってください・・何を?
ここはがんばっているのかな。
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