さすらいのアングラー いとう君じゃないか 6月9日

先日の暑さはどこへやらこの頃はこの時期らしい天気となってきました。
雨もそこそこに降るので緑がいっそう濃くなり・・雑草もいっぱいです。
あちこちで草刈機のエンジン音が響く季節となりました。
釧路もちょっと郊外に出ると自然がいっぱい。
釧路湿原を流れる川でのんびりカヌーもいいですよ!

お兄さんからおじいちゃんまで、今はコロナで時間を持て余してる人も
多いのか今年の春は釣人がやたら多かったような気がします。

クマ避けの鈴をぶら下げてよく釣り歩いたものです。
つり方はルアーという疑似餌を使います。このルアーは金属の板状の
スプーンとか金属板がプロペラみたいにぐるぐる回転するスピナーとか
魚の格好をしたプラスチックのミノープラグなど種類はいっぱいあります。
みんな魚をだまして釣る卑怯なつり方です。
釣具屋さんにはアイテムがいっぱい・・・
「このキラキラ感が釣れそうだなあ。」とか
「北海道スペシャル! これいいかも・・」とかじゃんじゃん買って
魚を釣る前に自分がつられてしまいます。

「くっそー こんな鉄板にだまされるとはー」と後悔しきりです。
いちばん釣れるのはアメマスという魚・・いちばんおバカでだまされやすい。

ないのですが、アメマスはおっとりした性格なのか余裕があります。
ハラハラドキドキ感も5匹も釣れば薄れてきて・・
白い水玉模様はもういいや、何か違う模様が見たくなるものです。

いや・・湿原の主 幻のイトウ。
体長は淡水魚最大の1メートルから1.5メートル。
1937年には十勝川で2.1メートルの記録もあります。
イトウはカエルやヘビやネズミ、水鳥のひなも水面にプカプカ
浮いているところをガバっと食べてしまうくらいの悪食です。
エサでこの魚を釣るときは生きたドジョウがエサで昔は釣具店にも
生きたドジョウが売られてました。
そんなイトウをルアーで仕留めるためにアングラーは奥へ奥へと・・
クマさん出ないでね・・と
チャリーン チャリーンとクマよけ鈴をぶん回して川沿いを歩いて
とっておきのポイントにたどり着くのです。
深い茂みと澱んだカーブ。深さも申し分なし!
ルアーは昨日買ってきたイチバンのお気に入りをセットして
これでバッチリ 息を整えての渾身のキャスト!
「あれっ? ヤイッヤー!」
低い弾道でポイントめがけてキャストのはずが・・・
手前に細い枝にからみつき、あえなく一度も着水することもなく
枝にからみついているお気に入りルアー。
しかし! ここまで来たら予備ルアーで勝負だ!
悲運のアングラーもめげることなく再びキャスト!

すばやく 竿でルアーにアクションを加えてただの鉄板に命を吹き込むと・・
ガガー! ウィィーんとリールから出て行くライン(糸)
ドラグをやや締めるとこんどは竿がこんなに曲がるのかと強烈な引き
が始まる。
まちがいない!イトウだ!!
水面近くに浮き上がる魚体は金色に見える、そして黒い斑点。
あの白い水玉模様が可愛らしく思えてくる強烈な暴れにこちらもさすがに
疲れた・・・その瞬間
フワっと軽くなるリール 奴も もうこれが限界とばかりに
素直になった。
そしてネットに収まったイトウはサケじゃねーのくらいの大物。
ここまでなるには10年ちかくかかったはず。
写真を撮って 長生きして、また楽しませてよ・・と
健闘をたたえてリリースします。
彼が住んでいた茂みの前の枝には、一度も泳ぐことのなかった
お気に入りのルアーが寂しげにからみついたままなのでした。
<moyan>
ひさしぶりのアングラー登場
いかがでしたか?
最近のアングラーファッションにはついていけません。
横文字も何がなんだか・・。
もう悲運の漁師 山本さん化してます・・ヤイヤー。
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by trlkushiro | 2020-06-09 17:56 | えとせとら | Comments(0)